核融合材料タングステン中の水素滞留への合金元素効果を解明

富山大学・波多野教授らとの共同研究により、核融合炉でのプラズマ対向材料として有力視されるタングステンについて、その水素滞留に対する合金元素(モリブデン、タンタル、レニウム)の効果を明らかにしました。これら合金元素をそれぞれ含む合金をイオン照射して重水素を導入したところ、レニウムは水素滞留量を顕著に抑制することが分かりました。これは、合金元素と照射欠陥との間の相互作用に起因すると考えられます。詳細はKinken Research Highlight s2022に掲載されます。

 

“Deuterium retention in W and binary W alloys irradiated with high energy Fe ions”

J. Wang, Y. Hatano, T. Hinoki, V. K. Alimov, A. V. Spitsyn, N. P. Bobyr, et al.
Journal of Nuclear Materials Vol. 545 Pages 152749 (2021).
DOI: https://doi.org/10.1016/j.jnucmat.2020.152749

 

 

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