中性子照射済みタングステンにおける水素同位体挙動の動的解明 

 ー核融合炉プラズマ対向材料の特性評価と開発ー

核融合炉の研究開発では、プラズマ対向機器として用いる材料を評価して開発することが最重要課題の一つです。核融合科学研究所・名古屋大学・富山大学・静岡大学・クルチャトフ研究所・大阪大学・九州大学・北海道大学・東北大学などの研究グループは、中性子照射され放射化した材料を対象としてプラズマ曝露および水素同位体吸収・放出挙動を調べるための実験装置群を初めて開発しました。これにより、プラズマ対向材料として最有力のタングステンについて、水素同位体は表面近傍の捕獲サイトを満たしたのちにより深部の捕獲サイトに進むこと、その捕獲サイトは中性子照射による空孔クラスターであることなどを明らかにしています。このような実験は米国INLと大洗センターでのみ可能であり、今後、重照射された試料を用いたさらなる進展が注目されています。

 

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実験設備 研究課題申請大洗における宿泊施設
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